匠の『三世代固鞄』カタログ 2009 Vol.6
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上下:曲線のある鞄のフタ部分の木枠と革の縫付けこのミシンは、木枠と革を縫付けるドイツ生まれの強力なミシンです。針の部分だけ飛び出ているので曲線や細いところまで針が入ります。1960年代に導入されてそれまで鋲留めされていたものを縫えるようになりました。工程4 木枠と革の縫製左:縫う前に革パーツの目抜きした部分を本体木枠にもドリルで穴開けします。上:1本縫い。先に等間隔開けた穴に、1針1針糸を通します。革は一度穴を開けると、そのまま穴として残ります。このため針で糸を通す前に、等間隔で穴をあけてその穴を縫っていきます。本体の木枠も、力加減で割れる場合があるため、作業は慎重です。鞄の糸目の1つ1つに、職人の心が込められていきます。工程5 手縫い本体外側の作業が終わると、いよいよ仕上げが近づいてきます。金具の取付がすむと、内装が隅々まできれいに貼られ、最後の仕上げと検品が行われます。工程6 内装と仕上げ左:内装は端の隅々まで細かく張込まれていきます。下:検品して完成

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