宮内庁御用職人謹製革鞄、『匠の革トランク』幻の革トランク

幻のmodel

素材 外側:牛ヌメ革ホワイト色
内張:コットンツイル
芯材:桐枠
サイズ 44-33-19(cm)
重量:3.3kg
仕様 ・内部に革焼印タグ縫い付け
   ・取外し荷物押さえベルト
   縦方向2本+横方向1本
  ・真鍮製鍵
  ・片側サイド面にも底鋲取付

幻の革トランクです。

なぜ幻かと言うと、革色を間違って納品出来なかったからです。泣

従来より素上げ無着色(生成り)を「白ヌメ」と呼んでおりました。
このため、仕様書に「素上げ白ヌメ革」と記入して工場へ発注しましたら・・・

真っ白に染めた革で出来上がって来たのでした。直前に何件か豊岡鞄の白色の問合せが
続いていたので、工場の担当者が豊岡鞄で使用している「素上げ白いヌメ革」と取り違え
てしまったのでした。

その後、この幻のトランクはどこへ行くのでしょうか。

では、どんなトランクだったのかご説明していきます。

まずはトップの写真をご覧下さい。
真っ白なヌメ革と真鍮金具の組合せです。綺麗ですね。
コーナー部分と八方角は革補強されています。
左の側面には八方角当ての革に鋲が見えますが、「横向きに置いた時のために」ということで
この面にも底鋲が付けられています(本来の底面と合わせて2面に底鋲)。

itouトランク内部

中は真っ赤なコットンツイル生地が貼られています。
フタ内側の革タグが良いポイントになってます。
ポケットはありません。

荷物押さえベルトは、縦方向2本+横方向1本

ベルトは全て着脱式。本体にDリングが付けられており、ギボシ留めされます。

フタのストッパーも外れるようになっております。


お客様の手元に届くことの無かった「素上げ白染めヌメ革」のトランク、これからどこへ旅立つのでしょうか。


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